[ スペイン/ ガウディ作 サグラダファミリアの内部]
今、人工知能に関する本を読み直している。
22年前に読んだ西垣 通氏の「秘術としてのAI思考」という本です。
これは、人工知能に関する技術的な本でもないし、人工知能の進展に関するものでもありません。
人工知能というものを構築するに当っての人間の歴史から人間のすべての思考を紐解くといった内容です。
当然、理系出身の方にとっては、文系の内容が主体となって書かれた物には負荷が掛かりますし、退屈でもあります。
私もその内容にはなるほどねと興味は持ちましたが何かすっきりとしませんでした。
それは、やはり、理系の人間であれば技術的な構築に関する最新のことが知りたいし、人工知能の範疇とか進展具合も知りたいですね。そして、将来どのように発展していくかも知りたいところでしょう。
そうした鬱憤をもって私の他のブログ、「書物からの回帰」に現在、色々と書きとめている次第です。
私の今の予感では、一般の人が考えておられるような夢のような人間に限りなく近いシステムは、不可能だと考えています。それは、そのシステムのハードが人間とはまったく違った物質で出来ているからです。
もし、人間と同じ物質のボディーでハードも構築するなら・・・ひょっとして、人工知能が限りなく人間の脳の仕組みと同じ働きをすると思われます。
でも、そうなれば、人造人間を構築することになりますね。
それでも、不可能な技術でしょう。
もし、可能だとすれば、DNA操作で人工的に作られた人間だと可能でしょう。
しかし、それはすでに人間であって、人工と自然の区別がつかない存在となるでしょう。
by 大藪光政
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