プラハに飛び立つつもりが、例のアイスランドの火山噴火でヨーロッパのすべての国で、空港での離発着が出来なくなってしまった。
4月16日に噴火した時、水蒸気爆発を起こした為、噴煙が高度一万メートルにも達したのである。ジェット機は、この噴煙を空気と一緒に吸い込むと燃料と一緒に燃焼して今度は冷却されてエンジン部に蒸着してつまってしまうらしい。そうなるとエンジンが停止して飛行機は墜落してしまう。
では、どのくらいの噴煙だと大丈夫なのか?というと、まだそのデータはない。これだけ数え切れないくら世界中にジェット機があるのにそれがわからないため、飛び立つことを躊躇している。
一週間過ぎて、ようやく再開したが航空会社の営業損失は莫大であった。今後、このような天変地異がふたたび起きないという保障はどこにもない。
やはり、科学の力でそれくらいは調査しておくべきだし、今後、そのような噴煙を吸い込んでもエンジンに影響を及ぼさないような蒸着しないシステムを開発することが必要だと思う。
今までまったく飛行機の設計でそうしたことを考慮していなかったのが不思議なくらいだ!
CO2による地球温暖化云々が言われてきたが、今度の火山爆発でその噴煙により、日照が微小ではあるが遮光されるから気温がわずかに下がる可能性もあるという。
プラスマイナスでちょうどいいのかもしれない。(笑)
こうしたことを経験すると、本当に人類は科学の力を持っているが、天変地異には無力なのだということがよくわかった。
by 大藪光政
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