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科学と生活における経済について

 
日本政策金融公庫による大都市の中規模企業アンケート統計調査によると、確かに今までにない不況となっている実情がグラフをみれば、一目瞭然です。
 
そこで、政府は15兆円もの借金を作ってでも、また、財政投入をおこない冷え切った市場回復を試みようとしています。アメリカも同じくそうした試みを展開していますが、やはり、将来に繋がる投資でなければなりません。
 
日本は資源の無い国ですから、やはり製造加工業を支える技術の進展がないと国民の生活にも影を落としています。その技術レベルも中国や韓国のようなアジア諸国と同レベルでは、先がありません。
 
やはり、最先端技術がものをいいます。そうした先端技術を開発する力が科学の力であることは、ご承知の通りです。その科学の力は、つまるところ『人の思考力』です。ところが、今日の朝日新聞を読んで驚いたのが、理系に進学する学生が少ないという理由で、その要因は興味をそそらないところにあるといって、学校での科学実験設備の不足をあげ、そうした器具を準備することが理系への進学を促すと判断しているのです。
 
確かに、私が小中学校の頃、理科の実験とかは楽しくて興味があり、そうした道具に触れることは理系へのあこがれを促進したことは否めません。ですが、よく考えてみると、団塊の世代が学んだ当時は物が無い時代でした。だから、学校にある教材はとても貴重で手に触れること自体が遊ぶことのように感じていました。

それでも、現在に比べるとお粗末なものですし、器具の数や種類も少なかったです。なのに、何故、そうしたことが要因だというのでしょうか?不思議でなりません。
 
問題は、別にあると思います。それは、大学における理系と文系の授業や実験においての取り組みに格差があります。極論から云うと、文系は余裕で遊べますが、理系が大変なのは実際に理系に進まれた方が一番おわかりでしょう。(理系でも遊ぶ人もいますが、それは論外ですね) 
 
そこで就職となると、会社や官庁に入ってしまってからの出世コースで、大きなポストは皆、文系が占めています。だから、そうした苦学した理系の社会人が、自分の子供に理系の道を勧めたくは無い・・・ということもありますし、昨今の若者が、さめた考えの現世利益追求型であれば、迷うことなく文系を選択するでしょう。
 
そうしたことを考えますともう少し国は、理系の研究者を大切にする意味においても、博士課程で博士号を取得した人に対しての就職の道や、奨学金の助成強化をすべきではないかと思います。修士課程までだと、就職に問題はないが、博士課程まで行くと就職の道が閉ざされるという現実に対して、殆ど少数の人しか進学しないというのも基礎研究における貧困が、ひいては日本の科学技術の停滞を余儀なくさせるという結果になります。
 
日本の将来を担うのは、基本的にやはりエネルギー問題の解決だと思います。最近は太陽光発電による光を電気に変換する方式や、風力発電といったものが話題になっていますが、半導体技術と設備をもっているメーカーが参加できるということと、場所を選ばないことなどを考えますとやはり太陽光発電に人気があるようです。
 
究極的には、核融合による発電がベストですが技術上の最難関コースで、うまくいっても実用化には、あと100年掛かるような気がします。それまでは当分、原子力発電が主力でしょう。日本は、原油に頼ることなくエネルギーが確保できるようにしないといつまでも経済が不安定な状況を度々引き起こすでしょう。
 
電気の利用としては、電気自動車がようやく日の目をみるようになりました。問題は、一回充電での走行距離と、急速充電時間の問題があります。あとは、そのバッテリーの経年劣化とバッテリーコストに課題が残っています。

コストは、国が電気自動車生産と購入に対して税の優遇制度と助成金を奮発すれば、急速に消費者が購入に靡いて行くでしょうから、そうなれば、生産コストが下がってガソリン車やディーゼル車との価格競争に対しても遜色のないプライスで消費者を満足させることができ、電気自動車産業が急速に発展すると思います。
 
このことは、随分昔に別のHPに書いたことがありますが、それがいよいよ現実味を帯びてきました。普及の鍵は、やはり電池ですね。各電池メーカーは、技術力にしのぎを削ってこの商戦を戦うでしょう。
 
そうなると、問題は、今までの燃料機関方式の自動車産業において、エンジンが不要ということになり、そうした企業の没落が想定されます。今は、ようやくハイブリッド車が普及しだしましたが、もし、画期的なコンパクトでの且つ大容量でしかも、短時間で充電できるような電池が発明されたら・・・もう、自動車産業での大革命が起こるでしょう。
 
恐らく、電機業界も黙ってはいないでしょう。電機業界と自動車業界との境界も取り除かれることになるかもしれません。いずれにしても、そうなると、原油に頼ることのない車社会の到来があると思います。

画期的な夢の電池は、果たして発明されるでしょうか?

by  大藪光政

 
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大藪光政
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男性
誕生日:
3500/01/01
職業:
コンサルティング/システムエンジニア
趣味:
大樹木の鑑賞
自己紹介:
科学は少年の頃からのあこがれの対象でした。今日の科学の発展は、そうなるであろうと想像して来たものばかりです。そしてこれからの進歩の中にも興味深いテーマが数多く存在しています。そうしたものを時々イメージしながら楽しむことが唯一の自己発見なのかも知れません。
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